サッカー

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 こんにちはカマキリでございます。ワタクシはサッカーが大好きでございます。そこで本日は、そのサッカーについて語らせて頂きたいと思います。

❒ ワタクシがサッカーに目覚めましたのは小学生の時でございます。

 冬休みにテレビを見ておりましてたら、高校サッカーの全国大会が放送されておりました。

 当時、埼玉県は非常に高校サッカーが強く、浦和市立高校や浦和南高校が優勝したり、ワタクシの故郷にちょっとだけ近い児玉高校がベスト4に入ったりと、毎大会、出ればほぼベスト4以上でございました。

 なので小さい頃から高校サッカーには何となく良い印象をもっていましたが、決定的にサッカーの虜になったのは1975年の大会でした。

 この年、浦和南高校は2回目の全国制覇を果たすのですが、この時のキャプテンが現サッカー協会会長田嶋幸三氏だったのでございます。

 今でこそ、デップリしてしまいましたが、田嶋氏は実は昔、超イケメンだったのでございます。

 特に、当時は坊主頭の選手が多く、田嶋氏はその中でも少し長めの髪だったため、それがまたカッコよさを倍増させていたのでございます。

 それではプレイはどうかというと、これがまた最高でした。

 田嶋選手は自ら切り込んで得点をもぎ取ってくるという、当時の選手には少ないタイプのストライカーだったのでございます。

 また、得点した後にちょっと両手を広げ、少しだけ斜めって天を仰ぐ仕草が、なんとも日本人ぽくなくて、ワタクシの心を完全に鷲掴みにしたのでございます。

❒ さて、田嶋選手によってサッカーの魅力を知りましたワタクシですが、その後が続きませんでした。

 とにかく、当時の日本代表は激弱で、たまに放送されている試合は殆ど負けておりました。

 特に宿敵韓国戦などは悲惨極まる状態で、ワタクシは前半でチャンネルを変えることがしばしばでした。

 また、ワールドカップも見るには見ましたが、一体どの選手が凄いのか下情報として何も無かったため、いきなり誰々が凄いと言われても?な状態でしたし、見ていて、

 「これじゃ日本代表なんか絶対無理だわ」

 と、そのレベルの高さが返って視聴意欲を減退させてしまったのでございます。

 なので、せっかく炎のように熱く燃え盛ったワタクシのサッカー魂ですが、それは完全にマグマと化し、ワタクシの中でフツフツと煮えたぎっていたのでございます。

❒ そんな中、ワタクシの中にあるマグマを完全に噴出させてくれる番組に出会ったのでございます。

 『ダイヤモンドサッカー』という番組です。

 この番組はテレビ東京で土曜日の夕方6時から放映されていたと記憶しておりますが、とにかく、ヨーロッパや南米の代表或いはクラブチームの試合が惜しみなく放映され、ワタクシは最初に観たときから、この番組の虜になってしまいました。

 とにかく、この番組は、試合のマッチングが最高だったのでございます。

 リーガやプレミアだけでなく代表戦までカバーしており、当時のサッカー人気が全然今ほどではないことを考えると、まさに神のような番組だったのでございます。

 ワタクシはこの番組を通じて二人のスーパースターの大ファンになりました。

 まず一人目は、ドイツ代表カールハインツ・ルンメニゲ選手でございます。

 ルンメニゲ選手は、バイエルンミュンヘンの会長などを務め、日本ではマネジメント側の人物として有名でございますが、当時は現在のメッシ選手やクリスティアーノ・ロナウド選手同様、世界的なスーパースターだったのでございます。

 特にワタクシの心を掴んだのが、その銀行員を彷彿させる紳士な出で立ちとは真逆な、非常に熱いプレーをすることでした。

 ワタクシは最初に彼を見た時には、

 「審判の方?」

 と思ってしまうほどでしたが、いざプレーとなると、隙きあらばミドルシュートをどんどん打ち込んでくるというスタイルで、見ていて本当に気分爽快だったのでございます。

 そしてもう一人がイタリア代表ジャンカルロ・アントニョーニ選手です。

 アントニョーニ選手はその超絶イケメン振りで日本でも大変、人気のあったった選手ですが、ワタクシはそれプラス、彼の容姿とは裏腹な鋼のようなハートに酔いしれてしまったのでございます。

 ご存知の方も多いかと思いますが、彼は頭蓋骨骨折という大怪我を負ったにも拘わらず、信じられない様な復活劇を演じ、ワールドカップの舞台に立ち、大活躍をするのでございます。

 ワタクシは、スペインの地に立った彼を見た時には、

 「よかったねアントニョーニ」

 と思わず呟いてしまったほど心酔してしまったのでございます。

❒ 更にこの番組の虜になった要因として、実況の金子勝彦アナと解説の岡野俊一郎氏の掛け合いでした。

 金子アナは本当にサッカーが好きであることが番組を通して感じられ、本当に聞いていて心地よい実況をされていました。

 一方、岡野氏はサッカー協会を背負って立つ立場にあり、サッカーを日本に広めたいという熱い想いがあるのか、常に冷静で、中途半端なパフォーマンスでは絶対に褒めないという大変厳しい解説をしておられました。

 なので、金子アナがサッカーファンとしての温かい想いで、

 「いや〜〜〜〜、岡野さん素晴らしいプレーでしたね〜〜〜私は感動してしまいました」

 というエールの入った実況をしますと、岡野氏は、

 「は?今のがですか?こんなプレーに一々感動してたらサッカーなんて見てられませんよ」

 と、ワタクシも番組を見ていて、凍りつくこと幾数度。

 こんな岡野氏に対して金子アナの凄いところは、

 「そうですか、そうですか、うん、うん」

 と、聞いているのか聞いていないのか分からないようなリアクションをし、

 「とにかく、これがサッカーの素晴らしさです」

 と、完全に自分の世界に持っていってしまうことでした。

 なので、今から考えてみると、もし、このお二人が番組を担当されていなかったなら、果たしてここまでサッカーを好きになったかな〜と思う程、強烈なインパクトを与えてくれたお二人だったのでございました。

 ちなみに、ワタクシが大ファンだったルンメニゲ選手がワールドカップ予選で決勝ゴールを決めた時の試合で、金子アナがすかさず、

 「流石ルンメニゲですね〜〜彼の存在があればこそのドイツです」

 と大絶賛すると、岡野氏が、

 「いや………まっ、そうですね……」

 と、珍しく金子アナに白旗をあげた時には、岡野氏の人柄が垣間見え、ほくそ笑んでしまったのは良き思い出となっております。

 いずれにしても、ダイヤモンドサッカーのお陰でファンとしての能力も数段ステップアップし、この後に開催された1982年のスペイン大会を迎えることになるのですが、そのあたりはまた後ほど。

 以上、カマキリColumnでした。

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