ストリート・イングリッシュ第3話『愛の伝道者』~Love begets love「愛は育むものよ」~

スポンサーリンク

 こんにちはカマキリでございます。愛はよく分かりません。正直、この歳になっても全然、分かりません。しかし、その愛に1つの方向性を示してくれた女性に出会ったことがございます。そこで本日は、ストリートイングリッシュ第3話「愛の伝道者」と銘打ち、その女性が教えてくれた、素敵な愛の核心表現についてご紹介させて頂きたいと思います。

2010年頃だったと思いますが、ワタクシは新宿歌舞伎町で一人の東南アジア人の女性と出会いました。

 当初は、その女性とありきたりな話をしておりましたが、彼女が突然、

 「付き合ってる人はいるの?」

 と尋ねてきたので、ワタクシは、

 「うん、いるよ。」

 と答えましたなら、なぜかそこから質問攻撃が始まり、彼女の壮大な恋愛論が展開されたのでございます。

 彼女が申しますに、恋愛とは人間が作り出すことのできる、数少ない「綺麗事が通用する世界」であるとのこと。

 ワタクシは、彼女の表現が余りに大袈裟なので、思わず笑ってしまいました。

 すると、彼女は、

 「貴方はOld manなのに分からないんだ…」

 と申したのでございます。

 さすがに、ワタクシも、そこまで言われてはと、

 「でも綺麗事だけじゃ済まない部分もあるんじゃないの?」

 と返しますと、彼女は切れ長の目を光らせながら、それは大きな流れの一部でしかないと反論してきたのでございます。

 ワタクシは、彼女と話をしているうちに、彼女が何を言わんとしているのかが徐々に分かり始め、暫し、この愛の伝道者の教義に耳を傾けたのでございます。

彼女の教義を要約いたしますと、

 「男女の仲は全て初期の山場を超えてからがスタートで、そこからが本当の恋愛。」

 と、いうものでした。

 その中で彼女は、

「Love begets love.」(愛は育むもの)

 と申したのでございます。

 確かに、お付き合いの初期段階は愛と言えるのか?なところがあり、それを越えた場合には、何だかんだ言っても育んでいかなければ愛は育ちません。

 「愛は育むもの…それで綺麗事が通用する世界と言ったのか…」

 と、ワタクシは妙に納得してしまったのでございます。

その後、ワタクシは彼女の同僚の女性と話す機会を得て、

 「彼女の恋愛論は凄いね!」

 と申しますと、その女性は何やら納得していない様子。

 さらに、他の女性も同様の反応。

 どうやら彼女達の話を聞いてみると、愛の伝道者はかなりの初期段階をこなしており、なかなかその先に進まないようでした。

 でも、ワタクシはそれでも良いと思いました。

 なぜなら、最初の段階で、ダメと思ったなら、大概、ずっとダメだからでございます。

再び、愛の伝道者と話すことができたので、何となく、

 「今はお試し期間中?」

 と聞きますと、不敵な笑みを浮かべて、

 「そうね」

 と返してきたのでございます。

 ワタクシは彼女の自信に満ち溢れた態度にとても好感を持ちました。

 たとえ周りにどう言われようとも、自分の信じた道を突き進む。なかなか、できることではございません。

ちなみに、愛の伝道者はワタクシに会う度に、

 「絶対に今の彼女を大事にしなければダメ !」

 と申しておりました。

 その後、彼女は他所に移転し、話をする機会は無くなってしまいましたが、彼女の言葉道り、今の彼女=家内と一緒にいますと、まさに、

 「愛は育むもの」

 であると、実感するワタクシでございました。

 以上、カマキリColumnでした。

コメント