経営学の勉強方法 [公認会計士試験]

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 こんにちはカマキリでございます。経営学は、公認会計士試験を初め、中小企業診断士試験など意外に多くの資格試験の受験科目となっております。そこで本日は、その経営学について語らせて頂きたいと思います。

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1. 意外に厄介な科目

 以前、「経済学の学問的功罪」で語らせて頂きましたが、経営学についても当初は、演繹的アプローチを用いておりました(「経済学の学問的功罪」はこちらです)。

 経営学は、資格試験の中でも比較的、楽であるという風潮がございましたので、ワタクシは完璧に楽勝気分で経営学の勉強を始めたのでございます。

 ところが、いざ始めて見ますと、そんな気分は完全に吹き飛び、実は最も苦労したのが経営学だったのでございます。

 まず、経営学の悩ましいところは、全体構造が分からなくても、何となく読めてしまうというところです。

 しかし、ワタクシは先にも書きました演繹的アプローチをとっていたことから、自分で変に難しくしてしまい、ドツボにはまるという展開に陥っていったのでございます。

 そこで、経営学史を用いて経営学を理解しようとしましたが、最初はストリー性があるのでよかったものの、フッと、

 「これは何らかの基本原則や前提をベースにしているのではなく、時代的に先に出てきたテーマを修正しているだけではないのか?」

 と思うようになってきたのでございます。

 ワタクシは完全に迷路に迷い込み、もう何をしていいのか分からなくなってきました。

2. 超帰納法的な勉強方法で得意科目に!

 ところが、突然、突破口が開けてきたのでございます。

 テーラーの科学的管理法を勉強している時のことでございます。

 皆様、ご存じの通り、テーラーの科学的管理法は、現場作業の効率化を、従来の経験則によるのではなく、統計調査等を駆使して客観的な方法により解明していこうというものですが、ワタクシは、この理論が経営学の出発点であるという一節を読んだ時に、フッと思ったのです。

 「経営学って、もしかしたら企業経営における現場での合理化を目的としたものではないか?」

 「ということは、大枠とか考えずに、超帰納法が良いのではないのか?」

 そう思ったワタクシは、経営学のテキストをランダムに開き、そこにあるテーマを経営の現場で起きている事案と捉え、各テーマについて、

①「~(テーマ)とは何か?」

②「~(テーマ )の長所と短所とは?」

③「(テーマ)と(テーマ)の関係とは?」

 等のように、自ら問題を作り暗記をしていったのです。

 この方法は、大当たりでした。

 その後の演習で、高得点が取れるようになっただけでなく、経営学の本質的意味が分かってきたからです。

 ワタクシは、確信をもって、この超帰納的アプローチにより経営学の勉強をし、本試験には自信を持って臨むことができました。

3. まとめ

 とにかく、経営学は難しく考えすぎないことが大切であると思われます。

 もちろん、長年、経営学を探求されてきた方々は、自らの体系を構築しているでしょう。しかし、試験に合格するという目的のみを考えれば、そこまでは必要ないような気がいたします。経営学は本当に面白い学問です。ですから、合格後に学問的探求をするのも良いかもしれません。

 繰り返しになりますが、皆様のお手元にある経営学のテキストをランダムに開き、そこにあるテーマを、「~とは何か。」「~の長所と短所は何か。」「~と~の関係は何か。」等、自らで問題を作り、暗記していくことが経営学の勉強方法としては最善であると思われます。

経営学の専門用語は、なぜか不思議なものが多いような気がいたします。

例えば、ブルーオーシャン・レッドオーシャンです。言わんとすることは良く分かるのですが、なぜ敢えてブルーオーシャン・レッドオーシャンという言葉を選択したのか全くもって謎です。

他にも色々ありますが、要は、簡単な言葉+簡単な言葉で謎の言葉という感じで、これはもう慣れるしかないような気がいたします。

 

管理人
管理人

経営学が楽勝科目であるという風潮は、経営学の学問的特質によるところが大きいと思われます。上でも述べましたように、ビジネスの現場での問題点を克服することを主眼としていれば、学問的にはそれぞれの事案を検討することになり、従って、結果的に短絡的な勉強になったとしても、それなりのパフォーマンスはついてくることによると思われます。

以上、カマキリColumnでした。

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