監査論の勉強方法~公認会計士試験~

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 こんにちはカマキリでございます。監査論は公認会計士の主たる活動である財務諸表監査において遵守すべきルールを学ぶという意味で極めて重要視されています。そこで本日は、その監査論についてワタクシが行っておりました勉強方法についてご紹介させて頂きたいと思います。

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1. 監査論って何?

 財務諸表論の勉強方法でも触れさせて頂きましたが、一般的に理論科目の性質は現実解明と規範形成に大別することができます。

 ここに、現実解明とは、なぜそのような事象が起こるのかを説明するものであり、規範形成とは、どのような事象が起こるべきなのかを説明するものです。換言すると、現実解明は、「なぜそうなるのか」を学ぶものであり、規範形成は、「こうあるべきだ」を学ぶものであると言えます。

 それでは監査論の性質はどのように捉えればよいのでしょうか?

 監査論は、監査が立証活動という実践的行動であることから、現実解明的な性質を色濃く有していると言えます。

 すなわち、証明活動というものは要証命題を証拠をもって証明していく活動であることから、経験則から醸造されたものが比較的多く、又、様々な学問分野から基本概念を援用したものが多いことから後付的な色彩を有する傾向があります。

 さらに、公認会計士試験が監査制度を問う試験であることから、財務諸表論同様に、試験的には、なぜそのような規定が置かれているのかを学ぶ現実解明的な性格を有していると言えます。

 したがって、公認会計士試験に於ける監査論は、監査基準において、なぜそのような規定が置かれているのかを学ぶ学問であると言えます。

2. 監査論の勉強方法

 次に監査論の勉強方法ですが、公認会計士試験に於ける監査論の性質を現実解明と位置づけた上で、監査手続の基本構造をベースに理解を進めていきました。

 ここに監査手続の基本構造とは、テキスト等によく出てくるツリー図のことです。皆様、ご存知の通り、この図は、財務諸表監査の適正性という要証命題を最上位に、認識・測定・記録・表示という会計行為及び各財務諸表の目的に照らし合わせて監査要点としてブレイクダウンし、証明活動とは如何なるものなのかを説明するものです。

 この図は大変良くできていて、監査の本質を理解するには適していますが、ここで注意すべき点は、監査論の全てをこの図を用いて理解しようとしないということです。

 先にも述べさせて頂いた通り、監査は実際の証明活動であることから、現場での要請に応える必要があり、理論的というより実務的なものが多く、全てが理論的にスッキリするものではありません。

 したがって監査のコアな部分は監査手続の基本構造に従って理解し、それ以外の実践的な規定は完全に割り切って個々の規定の趣旨に従い理解を進めていきました

3. 問題集の理解と暗記が最善!!

 さて、監査論の勉強方法としては、現実解明という視点に立ち、監査手続のツリー図をベースに監査基準及び委員会報告書を勉強していきましたが、学習教材には専門学校の答練や問題集を用いました。

 これは、各会計基準の規定を端から端までローラーで見ていくと時間がかかりすぎることによります。

 とにかく、テキストでおおよそのことが分かりましたなら、一刻も早く答練や問題集の暗記に取り掛かかることをお勧めします。

 以上、カマキリColumnでした。

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