こんちにはカマキリでございます。公共工事と言えば、なぜか悪しきイメージがございますが、本日は、その公共工事について語らせて頂きたいと思います。
ワタクシの故郷には中規模の川がございます。この川は、ワタクシが子供の頃は、それはもう酷いドブ川でございました。
それがここ最近、大きな変貌を遂げているのでございます。
数年前に埼玉県にあります多くの河川の改修工事が行われましたが、ワタクシの故郷の川もその対象となったのでございます。
帰郷した際に、母が、川が凄く綺麗になったと誇らしげに申しておりましたので、ワタクシは、散歩がてら見に行ってくることに致しました。
家から数分のところにありますその川は、小学生の時の通学路沿いにありますが、小さい時から良きイメージが全然なく、ワタクシは全く期待しておりませんでしたが、行って見て驚嘆いたしました。
川沿いの何だか分からないようなゴミの山は完全に取り払われ、民家が崩れ落ちるのではないかと思わせる崖の崩壊も見事に整備され、何よりも、水が大変綺麗になっていたのでございます。
さらに、川沿いの遊歩道を歩いていると非常に爽快な気分になる。
かつては、ガスがボコボコしており、見るだけで陰鬱な気分になりましたが、今は、心洗われるようでございます。
今から考えますと、川の汚さは自らの故郷を卑下するという悲しき事実に繋がっておりました。
ワタクシの故郷はこれといって何の特徴もない田舎町ですが、こうして美しくなった川を散歩しておりますと、何となくですが故郷を愛そうという気持ちになってくるのでございます。
ワタクシは故郷の川の変貌振りをみて、
「これぞまさしく公共工事!!」
と唸ってしまったのでございます。
公共工事と言えば、経済学的にはその効果が短期的には効果のあるものとして認知されておりますが、談合等から良きイメージを余り持たれておりません。
しかし我が故郷の川の整備工事は、人の心を爽やかにするという、痒いところに手が届き、且つ、その効果が長期的である、まさに公共工事のあるべき姿を具現化していたのでございます。
ワタクシは生まれて初めて、本物の公共工事をみた気が致しました。
ちなみに、ワタクシの家内も我が故郷の川を大変、愛でていてくれますが、彼女を連れて散歩に行ったある日のことでございます。
彼女が突然しゃがみ込んで何かをジーっと見ているのでございます。
とにかく、家内は、となりのトトロに出てきますメイを大人にしたような女性ですので、好奇心の塊。
また何か見つけたのかと思い、
「何かあった?」
と聞きますと、
「カマキリ!!」
と元気なお返事。そして次の瞬間、
「××(ワタクシ)に似てる~~~キャハキャハハ」
そうです。この瞬間からワタクシは自らがカマキリであると認知させられたのでございます。
ちなみに、実際の川はこんな感じです。
(2019.9.22)
以上、カマキリColumnでした。
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