サイコ俳優~サイコパスという難しい役柄を見事に演じきる役者の中の役者~

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 こんにちはカマキリでございます。俳優さんの中には、サイコパスを演じたら右に出るものはいないと思われる方がいらっしゃいますが、本日は、そのような方々の中から、ワタクシがこの方は凄い!と思う方をご紹介させて頂きたいと思います。

❒ まずは、ジョン・トラボルタ氏でございます。

 ワタクシが、ジョン・トラボルタ氏と最初に出会いましたのは、映画『サタデーナイトフィーバー』(1977年)でございます。

 最初に彼を見た時は、正直、

 「ダサ過ぎる…」

 と思いました。

 シャツの襟をガバっと広げ、裾のひろがったパンツ姿で、ナイトフィーバー♪ナイトフィーバー♪と踊っている姿は、

 「なんだかな~」

 という思いで見ておりました。

 その後も、『パルプ・フィクション』(1994年)などで、彼は変わったと絶賛されておりましたが、

 「ああ、そうなの」

 と完全スルー。

 理由は簡単です。

 サタデーナイト・フィーバーでのダサさが頭にこびり付き、変わったと言われても、とても彼の演技を見る気にはなれなかったのでございます。

 しかし、時は経ち、ワタクシは意外なところから彼の凄さを目の当たりにするのでございます。

 映画『パニッシャー』(2004年)でございます。

 コアな映画ファンの方は、

 「そこかい!!」

 とズッコケてしまうと思いますが、ワタクシにとっては、皆が良い!という映画では、サタデーナイトフィーバー・シフトが発動され拒否反応が出てしまうのでございます。

 しかし、パニッシャーのような作品であれば、そういった心配はなく、ワタクシはすんなりと彼の変貌振りを見ることができたのでございます。

 パニッシャーは、陳腐な復讐劇でした。

 全体的に幼稚さが滲み出て、退屈極まりない作品でございましたが、そんな中、彼の演技だけは異常に光っていたのでございます。

 ジョン・トラボルタ氏は、主人公と敵対するギャングのボスを演じておりましたが、そのサイコっぷりは惚れ惚れとするものでございました。

 この頃から、ワタクシのジョン・トラボルタ氏に対する見方は完全に変わり、超クールな役者さんとして位置づけられていったのでございます。

 ワタクシにとって彼は、陽気なサイコパスを演じたら右に出るものはいないという感じでございます。

❒ 次にご紹介させて頂くのが、ケビン・ベーコン氏でございます。

 ワタクシが彼の魅力に取り憑かれましたのは、映画『激流』(1994年)を見た時でございます。

 劇中、彼は主人公の女性を見事なサイコっぷりで追い詰めくいくのですが、それはもう、これぞサイコパス!という感じで、なんとも心酔してしまったのでございました。

 と同時に、

 「あのケビンがね~」

 と、ワタクシはそのギャップに驚いてしまったのでございます。

 ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ケビン・ベーコン氏は、若い頃は、『フットルース』(1984年)という映画で、タタッタッタと軽快なダンスを披露し、一躍、スターダムにのし上がった方でございます。

 ただ、トラボルタ氏ほど社会現象になるまでには至っていなかったので、ワタクシなどは、

 「まあ、いいんじゃない」

 という感じて、可もなく不可もなくという感じ見ておりました。

 ところが、激流での怪演ぶり。

 このギャップには、正直、トラボルタ氏とは違った意味で驚かされました。

 そう言えば、以前、彼のインタビューを見たことがありますが、ご自身は真面目で実直な方であり、それがまた演技上での彼の怖さを倍増させているとつくづく思った次第でございます。

 ケビン・ベーコン氏は、白人系のサイコパスを演じたらNo.1といったところでしょうか。

 いずれにしても、お二人とも、お若い頃は、イケメン役を演じられていたのにも拘らず、年を重ねてからは、それとは真逆のサイコな役を見事に演じておられるのを見て、本物の男のカッコよさを、まざまざと見せつけられたワタクシでございました。

 以上、カマキリColumnでした。 

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