八百万の神(やおよろずのかみ)

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 こんにちはカマキリでございます。日本は八百万の神(やおよろずのかみ)の国と言われております。本日は、その八百万の神について語らせて頂きたいと思います。

今年の夏(令和2年8月22日)、ワタクシは家内を連れて故郷の近くにあります荒川に遊びに行ってまいりました。

 荒川は、その名の如く水の流れがとても荒い川で、かつては幾度となく洪水を引き起こした経緯がございます。しかし現在は、ダムなどがあり、水の流れは相当に緩やかになっております。それでも、かつての面影は残っており、川幅が広いにもかかわらず、そうとう険しく削り込まれていたのでございます。

 「こんな山奥の川なのに、凄い急な崖があるね。」

 これが、荒川を見た家内の最初の感想でございます。

さて、最寄りの駅に着き、ワタクシ共はGoogleマップを見て、あっちに行ったり、こっちに行ったりしましたが、なかなかいい場所に辿り着けない。

 このような時は地元の人に直接聞くのが良いの法則に従い、近くを通りかかったご婦人に尋ねたのでございます。

 その方はとても上品な方で、また、スマホを見事に駆使しされ、良さそうな場所を教えてくれました。

 ご婦人の指示に従いワタクシ共は歩を進めますと、途中、並木の美しい川沿いの通りに差し掛かかりましたが、フッと下の方を見ると岩場に水天宮様が祀ってありました。

 ワタクシはそれを見て、ヤンチャな家内が悪さをしないようにと、神様にお祈りをしようとしたのでございます。 

 家内を胸のところに置き、 

 「この子が無茶をしませんように。」

  と、お祈りしますと、 

 「きゃはははは~~~。」

  といつもの調子。 

若干、不安になったワタクシですが、そのまま気にせず家内の手を取り、歩を進めますと、念願の川のよく見える場所に来たのでございます。

 しかし、崖から下を見ると、水量が少なく良さそうな場所がない。

 「良いところが無いね…。」

 ワタクシが少し不安気に言うと、

 家内が突然、 

 「あそこが良いよ~~~。」 

 と指さしたのでございます。 

 よく見ると、その場所は奇跡的に水が一点に集中していて川面が立っていたのでございます。

ワタクシ共は下に降りれる道を探し、急いでその場所に行くと、 

 「うわ~~~素敵な場所だね。」 

 家内が開口一番、髪をフワッとさせながら言ったのでございます。

 その場所は本当に素敵なところでした。清らかな山水が線をなして流れ、引き込まれそうな位の美しさを醸し出していたのでございます。

 さらに、水が集中しているためか、ちょっとした急流になっており、川に足を入れると、本当に流されそうになったのでございます。

 「ほら、気を付けなさい。」 

 赤ちゃんから急にお母さんの顔になった家内がですが、

 ワタクシが、

 「水が気持ちいいよ。入ってごらん。」 

 と言うと、 

 「うそ~~~。」 

 と赤ちゃんモードに直ぐに切り替え、バシャバシャと川の中に入ってきたのでございます。

 川の水は本当に気持ちよく、ジッとしていると足湯ならぬ水湯につかっているようで、足の疲れがスーと引いていったのでございます。

 暫し家内と水湯につかり、二人で最高の夏を満喫している時でございます。フッと、前を見ると、先ほどお参りした水天宮様。 

 「これは水天宮様からのプレゼントだな。」 

 ワタクシは水湯に浸かり日頃の疲れを癒している家内を見て、そう思ったのでございます。

 帰り際に缶ビールを抱えながら、水天宮様にお参りすると言い張る家内を連れて、再び水天宮様の元へ。

 「ありがとうございました。これからも頑張ってください。」 

 と、よく意味の分からないお参りをする家内でしたが、いずれにしても、このブロックを担当する八百万の神から頂いたプレゼントに心から感謝した二人でした。 

 以上、カマキリColumnでした。

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